ストレスで生理がこない女子高校生生理が再開した事例1
病気や妊娠ではなくストレスによって生理がこなかった典型的な事例(高校生Jさん)です。
最初は婦人科へ行かず、日常でできることで対応していましたが、家族と協力して生理が再開できました。
何回かメールのやりとりをしましたので、許可を得て参考になる部分をピックアップしています。
相談内容
高校一年生です。
中学1年生までは生理が月1回はきていました。(日程はバラバラ)
しかし高校生になる前ごろから約5ヶ月間、それが止まりました。
でも先月は少し茶色っぽい出血がありナプキンを使いましたが1週間弱でおわりました。
生理がこないのはよくストレスが原因とかいうけれど、私的に高校は中学より楽しく、ストレスを感じることなんて思い当たりません。
性交は未経験です。
回答よろしくおねがいします。
アドバイス@
※管理人からの返信メールをほぼそのまま掲載
生理がこないということでしたね。
誰にも言えずに苦しい思いをしていると思います。
ただ、そのままにしていても解決しませんから、勇気を出してメールをされた行動力はとても頑張りましたね。
実は不安な気持ちも、生理を起こすのに働いている卵巣にはストレスになったりします。
生理が起こるのは、卵巣が女性ホルモンを出し、妊娠する準備として排卵を起こした結果、性交で受精しなければ生理が起きます。
ですから、卵巣が女性ホルモンを出す働きができない状態だと生理が起きません。
卵巣がうまく働かない原因としては、ストレス、卵巣・甲状腺・脳などの病気、無理なダイエットなどによる栄養不足があります。
中学生の頃は生理が起きていたということは、最初は卵巣も働いていたことがわかります。
最初の頃の生理は、卵巣の働きも不安定でなかなか規則正しくならないので、月1回生理が来ている分には普通でしょう。
それが、高校生になる前ごろから5ヶ月間生理が止まったというのは、中学3年生特有の受験のストレスが影響していた可能性もありますね。
もちろん、ほかに心当たりがあればそれも影響しているでしょう。
中高生の時期は、感情のコントロールも不安定ですから、自分ではそれほど自覚できていなくても、ちょっとしたことで体が反応してしまいホルモンの働きが鈍ってしまうことはよくあります。
そして、卵巣は一度働きが鈍るとなかなか復活しにくいということがあります。
一度2〜3カ月止まってしまうと、卵巣が働くのを忘れてしまって生理が再開しにくいので、5カ月となると早めに対処したほうがいいでしょう。
また、高校生活が中学の頃とリズムが変わってしまっていると、体が新しいリズムに慣れるのにストレスがかかり卵巣も働きにくくなりますし、体型を気にしてちょっと無理なダイエットをしたりすることでも生理が止まりやすいです。
中学の頃より遠くて通学時間が長くなった、部活やバイトで帰りが遅い、友だちと夜遅くまで遊んだり起きたりするようになったということがあれば、楽しい学校生活でも卵巣に負担はかかります。
卵巣はとくに寝不足に弱いので、私も生理前に寝不足になると生理が遅れます。
以前よりも夜更かしが多くなったのであれば、それは少し見直したほうがよいですね。
前の月にあった茶色い出血のようなものは、卵巣が頑張って働こうとして軽い生理状態が起きた可能性と、なにかの病気か感染症にかかっていて子宮か膣から出血した可能性のどちらかかな思います。
病気については診察しないことにはわかりませんから、とても嫌だと思いますが病気があったら放置しておくと手遅れになることもありますので一度婦人科を受診した方がいいでしょう。
婦人科の受診に関してはいろいろ抵抗があるでしょうから、ほかの高校生の相談メールにアドバイスしたものを私のサイトで紹介していますので参考にしてください。
↓
http://pearllife.sakura.ne.jp/soudan/seirifujun.html
ページの下ほうにあります。
最後の方に生理がきやすい体作りについても紹介しているのでよく読んでくださいね。
すぐに婦人科に行く勇気がなければ、電話でいいので婦人科に問い合わせてみましょう。
電話ならすぐに名乗る必要がありませんから気が楽だと思います。
それから、基礎体温を測ると卵巣が働いているかどうかの判断がしやすいです。
卵巣がきちんと働いていれば、生理前2週間くらいになると平熱より0.5度くらい体温が高くなり、生理がくると平熱くらいに下がります。
卵巣が働いていないと、この体温の変動がなく平熱かそれより低い値がずっと続きます。
2週間くらいつけていれば変化するかどうかがわかりますから、それをもって婦人科に電話するか受診すると医師も判断しやすいです。
基礎体温の付け方がわかるサイト
http://www.miyake-clinic.gr.jp/ippannsikkann/ippan30.htm
あなたの体を守れるのはJさん自身です。
このまま卵巣が働かないと将来妊娠を希望するときに妊娠しづらくなってしまうこともありますので、婦人科を受診して異常がないかどうかを確認することはあなたの体をひいては未来を守ることでもあります。
それを覚えておいてください。