便秘の体質改善術
便秘に悩む女性も多いですね。
女性はもともと便秘になりやすい体質です。
生理周期のうち排卵後に妊娠の準備をしようとする体がプロゲステロンという女性ホルモンを多く分泌します。
このプロゲステロンは、赤ちゃんのために水分を多く確保しようとする働きがあるため、便を形作るのに必要な水分がとられてしまい生理前はとくに便秘になりやすいといわれています。
だから便秘になりやすいからといって便秘薬を飲み続けていませんか?
便秘薬は、腸が自力で便を押し出すように作用するのではなく、無理やりな力をかけて便を出す作用をもっています。
たとえが悪いですが、気持ち悪いのに吐けないときがありますよね?
そんなとき、指を口につっこまれて吐かせられたことはありませんか?
(私は子どものころよくありました・・・)
これは、指を口の奥に突っ込むことで、無理やり胃の中のものを押し出すようにしているわけです。
便秘薬もこれと同じ作用だと思ってください。
薬を使うことで、腸の意思に反して無理やり便を押し出す作用があるのです。
これを繰り返していると腸がどうなってしまうか知っていますか?
便秘薬で腸が自力で便を出す働きをしないでいると、やがて腸が便を押し出す力が弱まってきてしまい、よけいに便秘状態が悪化するのです。
言われてみればそうですよね?
ずっと使っていないカマで草取りをしようとしたら、錆びていて使えなかったということがあります。
同じように腸も自力で便を押し出す仕事をしていないと、錆びたカマの刃のように、押し出す力がかえって弱くなってしまうのです。
こうして便秘がどんどん悪化していき、便秘薬が効かなくなってきます。
ですから、便秘薬を使っていても便秘は解消されません。
腸が自力で便を出す力が弱ってしまうのでむしろ悪化させてしまうのです。
じゃあ、便秘を解消するためにはなにをどうしたらよいのでしょう?
便秘の3大原因を知って、便秘を撃退する!
便秘を解消するためには、便秘になる原因をよく知ってから対策を練ることが大事です。
便秘になる原因は3つあります。
- 便の材料になる食物繊維を食べている量が少ない
- 腸が動いていない
- 腸が動かなくなる原因であるガスを発生するお肉を食べる量が多い
簡単にそれぞれ解説しますね^^
便の材料になる食物繊維を食べている量が少ない
これはよくきくと思います。
便の形になる材料は食物繊維なんです。
ところが、食物繊維が少ないと便の形そのものを作れない状態なんですね。
なんだって材料が少なければ形にできないものです。
ですから、まずは便を形作るための材料である食物繊維をとることが必須なのです。
腸が動いていない
極端な表現ですが、腸が動いていないと腸の中で作られた便が体の外へ運ばれません。
便は自力では体の外にでられませんから、腸がしっかり動かないと、いつまでたっても便は腸の中にいたままになってしまうのです。
では腸が動かない原因はなにか?というと「腸の運動不足」と「薬の飲みすぎ」があります。
「腸の運動不足」にはいろいろな背景がありますが、わたしたち現代人の1日の運動量が減っていることが大きな原因ですね。
また、長時間同じ姿勢でいる仕事が増えたのも影響しています。
デスクワークなどはときにずっと座っていますので腸が動く機会はなくなってしまう一方なのです。
また、便秘薬以外にも薬を常用していることもよくありません。
薬には腸の動きを弱めてしまう作用がある薬がたくさんあります。
そのため、薬を常用しているとかえって腸自体の動く力が弱まる一方になりだんだん動きが悪くなります。
腸が動かなくなる原因であるガスを発生するお肉を食べる量が多い
腸が動かなくなる原因には「腸の運動不足」がありましたが、実はもうひとつ重大な原因があります。
それは、腸が肉を消化するときに発生する有毒ガスに汚染されてしまうことです。
わたしたちだって有毒ガスにさらされたら身動きがとれませんよね?
場合によっては命を落としてしまうでしょう。
そんなおそろしい威力がある有毒ガスが腸の中でも発生するのです。
なぜ発生するかというと、おもに肉が原因です。
肉は消化すると有毒ガスが発生してしまいます。
そのため、肉を食べたときの腸内は有毒ガスが発生してしまいお腹がはることもあります。
あなたは経験がありませんか?
焼き肉などで食べ過ぎたときにお腹がはってしまうことがありませんか?
まさにこの状況が肉を食べたあとの有毒ガスの発生している状態なのです。
ですから、肉の食べ過ぎは体によくないといわれるのです。
便秘の3大原因がわかりましたか?
原因がわかれば、あとは原因にあてはめて改善策をしていくと、便秘は解消されるようになります。
では、薬を使わないで便秘を解消するための生活習慣について紹介しますね^^